AO入試(アドミッションズ・オフィス)

高校の推薦不要・総合的な人物評価

廊下に立つ高校生たちAOとは、アドミッションズ・オフィス(入試事務局)の略で、AO入試とは、大学が学生に求める人物像(アドミッション・ポリシー)を提示して、それに沿う学生を選抜することを目的とした入試です。1990年に慶應義塾大学の総合政策学部と環境情報学部が先駆けて導入し、その後、他の全国の大学でも取り入れられて広まりました。選抜方法は大学によって様々な方法がとられています。主なものを挙げると、志望理由書活動報告書面接グループディスカッションプレゼンテーション学科試験(センター試験)などです。

一人一人をじっくりと選考・最近は学科試験も

aonyushi面接を重視する大学と、志望理由書など論文を重視する大学とがありますが、どちらもその大学を志望した動機や、入学後何をやりたいかなど、総合的な人物評価をじっくりと行う試験となっています。例えば、推薦入試の面接試験は10分程度のところが多いなか、AO入試では30分であったり、プレゼンテーション試験などは1人の受験生に1時間程度かける大学があったりします。このため、試験は数日かけて行われる場合もあります。しばらくは学科試験を設けないAO入試が主流でしたが、最近の社会的要請もあり学科試験を課したり、高校の成績基準を儲ける大学も増えてきています。ちなみに国公立大学のAO入試は昔から基本的にセンター試験が必須です。

2020年には入試改革でAO入試、推薦入試の重要性がますます高まる

2020年に大学入試制度改革が行われ、大学入試センター試験は廃止、代わりに学力評価テストが導入されます。その改革で、さらに注目されるのがAO入試、推薦入試など非学科試験。早稲田大学ではAOや推薦の入学者を6割まで引き上げ、国立大学も近い将来、定員の30%を推薦入試類の入学者にすることを発表しています。今後、AO入試や推薦入試が学科試験にとって代わり、今後の入試のグローバルスタンダードになるものと考えられます。

 

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